●千葉幕張ロータリークラブ主催第10回アートフレンド展 ●
2009年5月26日　から　2009年5月31日　迄

2007年10月6日に千葉幕張ロータリークラブの20周年記念式典があり、そこでネペムコに対して高額の寄付金が贈呈されました。それはネペムコ活動の大きな原動力になりました。

ネペムコの支援活動の第一のは教育分野での活動です。特にネパールで識字学級運営支援活動を行っております。ネパールではやっと識字率は５０％を超えたもののそのほとんどは子供たちの就学率が前より増大したためと考えられます。しかし、現在の子供たちの親のほとんどが学校に行っていなく教育の重要性を肌で感じることはできない状況です。その親たちに教育の重要性を実感してもらうのは子供たちに学校に行かせるために必要不可欠な要因だと考えております。

ネペムコ支援活動の第二の柱は文化の分野で現在は日本ネパール文化交流イベントの実施をしています。2008年2月17日に第一回ネパール日本料理文化交流イベントを開催しました。日本側から餅つきの上様々な餅の食べ方を紹介し、ネパール側から儀礼的な場で主にふるまう「サメバジ」一式を提供しました。

2008年12月20日に第二回ネパール日本料理文化イベントを開催しました。在ネパール日本大使館からも応援をいただき、150名以上の参加となる予想以上の大きなイベントになりました。今回は日本側から鶏のから揚げとコロッケと天ぷらを紹介し、ネパール側からより大きなパーティにふるまう「ボエー」一式を提供しました。今回は食べるだけでなくネパールの伝統的な踊りや近代的な踊り、目の不自由の方々の歌や楽器の演奏、日本の空手の演武などを披露しました。

文化の分野でのもう一つの側面は文化遺産の保護活動です。ネペムコの所在地はユネスコ指定の世界文化遺産で重要な文化財はたくさんあります。それらの宝物は現地住民の意識の弱さで管理不足になり、多くは盗難にあっていますし、現在残っているものも保護管理していません。ネペムコの一つの目的はそれらを確認し適切な保護活動そして宣伝活動をしていくことです。しかし、資金不足のために意識していても活動を展開することはまだできておりません。ただし、他の関連市民組織と連携をとってできることから協力をしております。写真は文化財の現状を示すものです。

現地住民にとって世界遺産というレッテルはいろいろな制限があり嫌がっているわけです。しかし、世界遺産の経済効果は想像以上のものであることは日本の世界遺産から学べます。写真はパタン旧王宮のものです。ネペムコとして世界遺産の経済効果を引き出すために努力しております。

ネペムコ支援活動の第三柱は環境分野です。あまりにも大きい環境分野の中でカトマンドゥ盆地を流れるバグマティ川の汚染問題に取り組んでおります。現地住民にとって文化的にも非常に重要な川は今　「下水道化 」しています。ネパールの玄関はカトマンドゥのトリブバン国際空港で、そこからちょっとだけ移動するにしてもバグマティ川を渡らなければなりません。したがってネパールの顔とでもいえるバグマティ川は現在悲惨な状況にあり、ネペムコはそれをきれいにする運動に協賛しています。やはり資金的な協力はできていないものの取り組んでいる団体と連携し、積極的にバグマティ川をきれいにする運動に参加しています。

現地住民にとってバグマティ川の重要性と現状を示す一枚です。

ネペムコは現地の伝統文化を尊重し、その維持管理のためにも人的、物的、金的支援をしてきています。

ネパールでの教育、医療、文化と環境の分野における活動を支えるために日本において資金調達をしております。具体的に、バザーなどでネパールの手工芸品を販売したり、国際理解講座の要請を受けてネパール及びネペムコの宣伝をしたり、ラジオ番組に出演をしたり、地域の市民祭り等でネパールのブースを出展したりしてネペムコのアピールをしています。

このようにネパールの地域開発のモデルづくりとしてネペムコ一同は一生懸命に努力を重ねております。資金不足のために目標としていた教育、医療、文化と環境の分野を扱って総合開発を実現することは夢話になっていますが、いつかきっと実現できると信じて小さいなりにできることから現地の人々の刺激を与えていきたいです。私たちのキーワードは「世界遺産保護のために世界遺産有効活用」ですので日本の方々よりもご協力ご指導賜りますようよろしくお願いいたします。